1999年1月28日
鼕龍「今日は神奈川県川崎市麻生区のだるま市に生まれて初めて行って参りました。麻生区は古くからある町並という雰囲気で、とても道が狭い所が数多くあります。」

ひとみ「正確に言えば麻生区は新しい町(区)です。10年ぐらい前に多摩区を分割して麻生区にしたから。でもまあ、こんなことは他地域の人にとってはどうでもいいことなのでどうでもいいです。(^o^)」

鼕龍「 とにかく、車がぎりぎり擦れ違えられる位の狭さの所が会場になっていました」

ひとみ「なんだか、麻生区の道は全て狭い様に聞こえてしまいますね。確かに広い道のほうが少ないけど、麻生不動尊周辺としたほうがいいのでは?」

鼕龍「ごもっとも。そこへ、普段の様子からは信じられない位びっしりと屋台がならんだのです。」

ひとみ「道の両端にびっしりだもんね。普段は野良猫ぐらいしか通らない道にだよ。」

鼕龍「 バスから降りて、一歩目で既に面喰らいました。」

ひとみ「そうでしょうそうでしょう!」

鼕龍「 会場の中心は麻生不動というお寺で、火をお祭りしているそうです。台所の守り神という事で御札が出されており、そこだけ正月独特の雰囲気でした」

ひとみ「不動明王というのが火を祭る神という事は辞書を見た限りでは書かれてなかったよ。」

鼕龍「貴殿がそう言っていたのを記憶しておるのじゃが?」

ひとみ「やっぱり「怒り=炎」という事なのかねー?それにしても麻生不動の不動明王はちっちゃくて丸っこくてかわいかったね!(罰当たるかな?)」

鼕龍「私は当たらないだろう。ちゃんとおさいせんしたし(笑)御祈りしたし。それはさておき、関東地方では日にち的に最後に開催されるだるま市とあって、凄い人ごみでしたね。」

ひとみ「何万人来たかは新聞に載っているはずなんだけど、うちのは田園都市版なので載ってませんでした。」

鼕龍「右に同じ。だるまを並べた屋台が多く並び、同じ様に見えても微妙に御店によって顔が違い、見るだけでも結構楽しめました。まあ何よりびっくりしたのが「金目眉毛髭達磨(勝手に命名)」!!」

ひとみ「目の下に生えていたのはまつげと見た!「金目眉毛睫毛髭達磨」略して「ゲゲゲ」!!!」

鼕龍「・・・。 文字通り、金目で、眉毛と髭に本物の毛が生えているのです。(写真現像中)」

ひとみ「しかも長い!自分(だるま)の体よりも長い!!本物の毛は贅沢なので多分ナイロンかなんかだとおもうよ。手に取ってみられればよかったね。」

鼕龍「 前日に電話でひとみに金目眉毛髭達磨の存在を聞かされていました。その時彼女が「目が金属で出来ている」と言った言葉を信じなかったのですが、実際見て、それは本当かもしれない、と考えを改める事にしました。」

ひとみ「私は嘘は申しません。信ずるものは救われる。思い知ったか、ほっほっほ!!」

鼕龍「嘘は申しませんっていった時点で、もう嘘ついてるじゃないか。だめじゃん。ビニール袋に入っていて、確認はとれなかったのですが、それはぎらぎら輝いていました。」

ひとみ「ギンギラギンにさりげなく・・・ないな、全然。確認したいんだけど怖くて近寄れないんだよね。」

鼕龍「うりこさんが?それともだるまが?(笑)。5〜6年前位から突如見かけるようになったのでしょ?」

鼕龍「他の達磨は基本的に目は白でした。ですが、細かい金粉状の塗料のような物で、 白目を丸く縁どっている物が多く、とても華やかでした。」

ひとみ「目安としては値段が2千円を超すと金粉(金色のラメです)金縁になるようです。ゴージャスだもんね。」

鼕龍「そのほかに、おかめさんの顔をした達磨(写真現像中)もあった。「今年初めて見た!去年見た記憶無い」と、叫んでいたよね」

ひとみ「あれは個人的にはいけてないと思うぞ!まるで赤い卵におかめの御面をつけたよう。顔が浮き過ぎて怖いって・・・!」

鼕龍「蛍光ピンクのね・・・。それはいっちゃいけないお約束♪。赤、白、黒、金、橙、黄緑、紫色のだるまもありました。色によって祈願内容が違うそうです。だるま屋からは少し離れた所に神棚や獅子頭売っている所もありました。獅子舞の頭の天辺に鳥の羽が2、3枚付けられており、ふわふわしていて可愛かったのが印象的でした。(写真は撮影し忘れました)」

ひとみ「そうか!気付かなかったよ。やっぱりよく見てるね。関心関心(^o^)」

鼕龍「本当は狛犬を探していたのだよ。明智君。しかし、だるまを買って持ち歩いている人の次に、きんかんの苗木を買って持ち歩いていると思われる人が多かったのは何故だ?ワトソン君」

ひとみ「風邪がはやっているから?というのは嘘です。これはわたしにも分かりません」

鼕龍「縁起物だからでしょうか? 客層は意外にも高齢の方々が半数以上を占めていました。平日というのも多少影響しているのでしょうか。」

ひとみ「いえいえ、曜日に関係なく、毎年高齢者が多いですよ(午前中は特にね)。お年寄りは信心深いんだね。きっと。」
麻生不動尊
だるま市
客層と活気。
鼕龍「2時過ぎに近くの小学生の集団下校に遭遇しまして…」

ひとみ「私も小学生の頃(去年までね)はそうでした。真福寺のあたりで解散するんだよ。」

鼕龍「は?何と申されました?去年まで?小学15年生?聞かなかった事にしてあげよう。とにかくそのせいで3時過ぎには親子の姿が爆発的に増えました。想像以上の人ごみでした」

鼕龍「久々に御祭りの空気を吸ってちょっとご機嫌な私♪。しかし寝不足がたたってか、御屋台総ての匂いが鼻に付き、空気を吸えば吸う程気持ちが悪くなってしまって・・・」

ひとみ「私に限っていえば基本的に人ごみの中というのは臭いものです。はい。」

鼕龍「同行してくれたひとみは良い匂いだと評価していたのもあったので、本当に私の体調不良のせいだと思われます。普段鼻が悪い方なだけに、ちょっと複雑…。」

ひとみ「私の価値基準は尋常ではないものも含まれると思うので、あまり気にするな。ちなみにガソリンの匂いが私は好きだ。アルコールも。でも、1番好きなのは塩素の匂い。大好き!キッチンハイターが必需品です。・・・・・どう?

鼕龍「…それ、本当?」
お祭りと金魚
お好み焼き。好みに焼く!
鼕龍「お腹がすいた私達はお好み焼きとジャガバタを昼食にしました。お好み焼きは広島風と言っておりましたが、生地が少し厚めで、キャベツの千切りが上に乗り、中央にかき混ぜていない卵が丸々入って焼かれている(潰れ目玉焼き?)私は初体験の物でしたが、なかなかおいしかったです。」

ひとみ「生地が薄くない時点で広島風ではないと思うのだが、」

鼕龍「そうなの?」

ひとみ「卵をまるまる真ん中に置くのは屋台お好み焼きでは一般的なんじゃないかなあ?桜海老が入っていたのには死んだ。」

鼕龍「気が付かない様に、私の奴は隠していたのに…そっちにも入ってたのか。彼女は小さな目玉が付いているものはきらいなのじゃ。しかし、500円にしては物凄い量で、案の定食べきれませんでした(笑)。」

ひとみ「味は300円でも高い位だったけどね。お好み焼きの相場が500円になってしまったのには驚いたよ。 薄利多売の方が絶対に儲かるはずなのにねー。この不景気にまったく・・・」

鼕龍「野菜が高いのだから、それは仕方無いよ。お好み焼きは各家庭によって全然違うのがまた面白いと思います。因にわが家とひとみ家は、ソースとして普通のソースとマヨネーズとケチャップを肌色になる様にまぜあわせた物を使います。」

ひとみ「マヨ&ケチャップをオーロラソースというんだよね。」

鼕龍「キャベツも短冊切りで、生地と混ぜてしまいます。」

ひとみ「うちはどっちかっていうと千切り。小麦粉と卵と水とキャベツを全部混ぜ合わせるのが関西風!

鼕龍「あと、うちはベーコンを焼いてからその上に生地を垂らします。」

ひとみ「うちは豚玉ー!イカ玉も時々やるー!」

鼕龍「『玉』って何?皆さんの所はどういうお好み焼きをつくっておられますか?」

鼕龍「話しを戻しますが、ジャガバタも、未だかつて見た事のない位の大きさのじゃがいも を使用していて・・・」

ひとみ「ジャガバタの芋の大きさは昔っから変わりません。そういう品種なんだろうね。」

鼕龍「だから〜、私は見た事無いんだってば。バター付け放題でした」

ひとみ「誰がどう見てもマーガリンだけどね。あれは。ぐっちゃぐちゃでなんとも・・・」

鼕龍「付け放題!と書くと 何故か皆控えめに付けて行くのは人間心理の一種ですか?気のせいでしょうか?」

ひとみ「みんな結構沢山付けてたような気がしたけどなぁ。」

鼕龍「・・・・・・・・・ひとみ。私の事嫌い?」

鼕龍「ジャガバタそのものを扱った店は何件かあったのですが、バターと味噌をトッピングしていたのが2件ほどで」

ひとみ「味噌は今年初めて見ました。醤油の店は今年はないようだったなぁ。」

鼕龍「蒸かした後に衣を付けて揚げていたのも2件ほど。一口サイズの小玉じゃがいものジャガバタも1件ありました。」

鼕龍「あとは定番の焼そば、林檎飴、飴がし、ジャンボ麩菓子、チョコバナナ、お面、スーパーボールすくい、コロコロくじ(?雑誌コロコロに掲載されている漫画の屋台)、綿菓子屋…等々、狭い路地に信じられない位びっしり並んでいました。」

ひとみ「今年はバカ殿がはやっているらしい・・・欲しかった。」

鼕龍「止めないよ。花火大会の時、本当にぴかちゅうの御面を持ってきて以来、貴殿が何を手にしたって止めないよ」

鼕龍「そして、何より初めて目にしたのがソースせんべい。ひな祭りに目にする薄くて甘い3色の煎餅がありますが、それを茶色くした様な物に、梅肉、杏、あとなんだっけ?(笑)の」

ひとみ「ソースだろソース!あと練乳もあったね。」

鼕龍「そうか!まあ、それらを選ぶとおじさんがはさんでくれるという物でした。食後にしようと思って、あえて手を出さなかったのですが、食後には気分が悪くて(特に鼻の調子が悪くて)、結局口には出来ませんでした。残念無念。」

ひとみ「あんまり美味しい物じゃないと思うので、よかったかもよ。」

鼕龍「話題造りには食べるのが一番だと思うが?ソースせんべいって有名なのですか?」

ひとみ「定番でしょ!」

鼕龍「私は初耳だったのですが…。因に母は「聞いた事がある気がする」程度のレベルでした。」

ひとみ「袋に「昔なつかしの」って書いてあったもんね。 」
ソース煎餅
交通
鼕龍「当日はよく晴れていたのでとても暖かく、過ごしやすい一日でした。しかし、乾燥も相当だったらしく、人と触れると必ず放電。挙句の果てに、手を繋ぎっぱなしで歩いていた私達も数歩ごとに放電(何故?)。痛かったです。」

ひとみ「ここ、誤解を招くとまずいので「手をつながないとはぐれてしまうので」と付け加えておきましょう。必ず。(^o^)」

鼕龍「何の誤解かね?ワトソン君。一回放電したからといって直後に触ってもまた放電。ああ、湿気が欲しい。今年はまだ全然雨が降っていません。雨乞いの踊りをせねば。」

ひとみ「一人で踊ってね!・・・な〜んてうっちょんぷりん。 」

鼕龍「星の渚でダンスをいっちょ踊るような(笑)が、一度くらいあってもいいんじゃない?」

鼕龍「だるま市は毎年1月28日にあるそうです。」

ひとみ「そうです。雨が降ったら中止です。」

鼕龍「運動会みたいな花火が上がったら開催。」

行き方は…
・新宿からは小田急線柿生駅下車、バス(どれでもいい)5分真福寺下車。
(たまプラーザ行き、すすきの団地行きの場合、花島か麻生不動入り口下車が ベスト)
どのバスに乗っても花島か、麻生不動入口がベストでしょう。
(新百合が丘、溝口行きの場合は真福寺)柿生からは新百合ヶ丘行きのバスは出てません。ちなみに正確には「新百合ヶ丘」「溝の口」です。

鼕龍「なかなか面白かったです。一度行ってみてはいかがでしょうか?珍しいものが結構見られます。」

ひとみ「その通り!でも、人ごみが嫌いという人には向かないかもね。 人に酔っちまう!」

鼕龍「私人ごみ嫌い・・・私がしんだら、「気妙キテレツなかほり…・(←はーと)」と語っていたと後世に語り継いで下さい(笑)。」