20000625 坂本真綾さんのコンサート。
■今日はせつが青氏の御招待で坂本真綾さんのミニコンサートに行って参りました。坂本さんは、天空のエスカフローネや、新ロードス島戦記等の主題歌を歌っていらっしゃる方です。今日のコンサートは東京某所にある専門学校の実習とでもいうのでしょうか?舞台美術、照明、音響、メイクから総てを専門学校生が行ったものだったようです。詳しい話は余りよくは知らないのですが……。

■チケットは総て抽選で、当選者のみチケット購入が認められると言うものだったので、これが少々可哀想な結果に陥りました。

■普段、コンサートというものは、そのアーティストを支えるファンが、決して安いとは言えないチケットを購入して、そして貴重で幸せな時間をアーティストと共に精一杯盛り上がって楽しもう、というものだと私は思っております。しかし、今回は当選して得るチケットは、破格の値段で(私なんて結局おごってもらったので♪、も〜一方的に有難いという気分だったりしました。せつが氏、有難うです〜。ごちそうさま♪♪)、きっと「絶対行きたい!!」と願っていた訳では無い人も少なく無かったと思うのですね。破格の値段であったという事も加担して「出してみよう」で当ってしまった方や、付き合いで来てしまった方……、きっとおられたと思うのです。暴走する位の勢いの観客がいなかったのが、ちょっと切なかったです。

■私も坂本さんのアルバムを聞いた事があるだけで、持っているのは数曲だけですから余り大きな事は言える立場では無いのですが、元気な一曲目が飛び出した時、観客は拍手だけで静かに拝聴モードに入りました。私が以前行った事のあるコンサートはチャゲ&飛鳥とTMRだけですから、それと比較するのもどうかと思いますが、彼等の場合、一曲目が飛び出すや否や、直ぐさま立ちモード開始で黄色い声が飛び出し、観客は踊り狂った事でしょう。けれども、今日はクラシック並に静かな拝聴でした。明るくて、元気がある歌は立って踊り狂いたかったのですが、残念ながらその先陣を切る勇気は私にはありませんでした……。ごめんなさい。でもでも、私は後ろから三列目でしたが、キラキラした熱い視線を一瞬も無駄にせず注いでいました。きらっきらっとね。あとは、頭、踊ってました。周囲から見れば、きっと妖しい動きだっただろうなあ……(笑)。いや、コンサート中誰も私なんか見て無いって(笑)。

■半分以上コンサートが終了してから、漸く歌に手拍子が付くようになりました。私も静かに先陣をきって(?)手拍子を始めた時、真後ろから同じ手拍子が出て来たのでそれに便乗しました。私達の周囲は歌と一体となって盛り上がり始めていました。しかし。……その拍手はそれ以上前へ伝わる事がありませんでした。これってやっぱり客層に問題があると思いました。普通、コンサートはファンが早朝からチケット売り場へ並んで漸く入手出来る物が殆どです。ファンクラブがあるのなら尚更優先予約があって、その後一般のファンが来ます。熱心なファンであれば有る程前の方に席を構えられる仕組みです。けれども、今回は総て運であり、熱心なファンは当日キャンセルに掛けて来ています。当日キャンセルで運良く会場に入れた熱心なファンは、最後尾列なんですね……。手拍子が後ろから発生し始めたのにも、こういう理由があったと思うのです。

■今回の当選倍率は、かなりなものだったそうです。それを私も知っていたし私も坂本さんが好きなので一緒につれて来て貰えて、本当に良かったです。会場には北海道から、青森から、神戸から、他、かなり遠くからお越しの方もいらっしゃったようです。昨日エスカフローネの映画が板橋と横浜のマイカルで公開になり、坂本さんが舞台挨拶をなさったそうなので、そのイベントと梯子した方もちらほらとおられました。

■坂本さん、喉の調子が余り宜しくなかったのか、トークの時に大変水を飲んでおられました。途中、高いキーの曲で少々声の出が苦しそうな場面も有りましたが、相変わらず声はお綺麗でした。私自身、元々声が高いので家で坂本さんの曲を掛けている時ってついつい歌っているんですね。だからもう心の底から「がんばれ〜」って応援しちゃっていました。あとは、思わず歌いたくなったり(笑)。

■私、アーティストに対する世間一般の評価に耳を貸さない場合が多いです。そのアーティストをどう思うかって世間に合わせるのではなく、個人で答を出すべきだと思っていますから。自分の耳と声質(だけ)は自分の自信としてプライドを持っているので、その分他人に対する評価も結構厳しくというか、妥協していないのです。それゆえ私は坂本さんの声が「透明感のある」と言われる事が多い事を知っていながら「……つまり、透明って何?」という納得行かない理由から、「通る声、綺麗な声」という社交辞令の様な感想しか抱いていなかったのですね。けれども、今日彼女の肉声を聞いて、「透明感」を痛感してしまいました。もっと細かく素直に言うと、「坂本さんの声は透き通った石を連想させるように、響く声」という印象を受けました。素敵でした。


■舞台美術は上記の通り、専門学校の生徒さんが総てなさったと聞きました。そこで、どんな舞台だったのかを私なりの厳しい感想を述べておきますね。これでも一応デザイン科卒……。あくまでも一応。

■舞台背景には象徴とも言える(?)白い天使の羽がデザインされた半立体が黒い背景前面に掲げられ、そこから六本の布が放射状に曲線を描きながら伸びている物でした。そして、両サイドには上辺がきっちりとした四角い枠にはめられた白い布がそのまま床まで伸びていました。他にも何かあったのかも知れませんが、残念ながら後方からでは確認できませんでした。白い二本の布の柱の内部には恐らく鉄骨資材と照明が設置されていたのだと思います。内部から光が出た時、右柱内側に鉄骨が投影されてしまっていました(ただ、私達がどちらかと言うと左側依りだったので右側のみ内側が確認できたという事も言えるのかも知れません)。照明は足元、両脇、布柱内部、上、客席上から星模様照明、客席後方からスポットライト、舞台奥から逆光が使用されていた様に思います。

■予算の問題もあるという事は承知の上ですが、まず、白い天使の羽の半立体が……少々はりぼてに見えてしまったのが残念でした。折角なのですから継ぎ目が見えないような石膏、又は内部に発砲スチロールやウレタンを使って表を塗料などで整える方が美しく行った様な気がします。それから、羽にはそれぞれ水色の半球がはまっているのですが、これが左右の羽で若干ずれがありました。左右対称ならちゃんと揃えるべきだし、ずらすならもっと堂々とずらした方が美しかったと思います。(でも多分左右対称であるべきなのだろうと思いました……。)これは制作上の設計ミスだと思います。羽から伸びる布は風をイメージ出来ましたし、重力に撓るその様は逆に優し気でとても好感が持てました♪。白い布柱は……私なら裾広がりか上広がりにします。布を使用すると、上端が堅く角を持っていても下の方は自然と角が消えて行きます。その優しさを活かしたいのなら、もう少しそれを利用してもよかったのではないかと思います。恐らく曲線と直線の対比を狙う気持ちもあったと思うのですが、ストーンと落ちているだけではちょっと物足りない気がしました。内部の照明が赤く黄色くグラデーションを描いた時には綺麗だと思いましたが、それ以外の照明の時には豆腐が立っているみたいで少々殺風景に思われました。後、途中何度かその柱へ星柄が写し出されるシーンもありました。……何故動く照明が無かったのかと、それがかなり残念でした。静かに輝き響き渡る歌で星柄が使われて、動きがなかったのが不満でした。ミラーボールとまでは言えないですが、幾つかの光の玉が流れるような照明でも行えればかなり印象変わったと思えるのですが……。それから、スポットライトが絞られるタイミングが少々早いような気がしました。というのは、私が歌い手だったらきっと歌が終わる余韻までスポットを当ててもらいたいと思っているから……です。歌部分が終わると同時にスポットライトが絞られ、後奏は大抵左右からの色ライトのみで表情は全く見れませんでした。だって〜、余韻って音楽の大切な表現部分だと思っています。クラシックコンサートなどでも演奏が終わった瞬間に拍手フライングする方が絶対いらっしゃいますけれど、会場に残るその残音、その余韻ってその音楽を噛み締める大切な瞬間だと思うのです。拍手された瞬間に現実に戻されてしまう気がして……。だから、歌手が歌を終えた部分で目を伏せたり、その歌をどの様な気持ちで訴えたかをまとめる表情をする可能性が高い大切な瞬間が真っ黒〜というのは、私は少し勿体無いなあと思った訳です。勿論、歌部分が終わったらあとは演奏部分で締めくくるべきだと御考えの方も沢山いらっしゃると存じてます故、これはあくまでも個人的な意見で有ります。

■今回、初生公開な「指輪」という歌が有りました。この歌には前半部分に一瞬驚かす様な転調を思わせる効果が使われています。その瞬間の照明が曲と一寸も違わず素晴らしいタイミングで行われました。そもそもこの曲を聞くのも初めてだった私は、この曲と照明の効果が全く予測出来ず、雷を思わせるような大胆な一瞬のライトに目が覚めました。非常に驚かせられました。本気でトラブルでも起きたかと思う位吃驚しました。これには流石に照明さんの意気込みを、滅茶苦茶感じました。アンコールで初めて逆光が使われました。これは盛り上がり曲を更に盛り立て、大変カッコイイ効果でした。

■パンフレットは、六百円で読み物中心(?)な内容でした。私の率直な感想は「同人誌みたい。」でした。いや、本当に。葉書に寄せられた質問や、坂本さんの似顔絵、奥付に撮りおろし写真等があった様子です。そこで、少々気になる事が!!坂本さんが今までどんな活動をなさってきたかというリストがあったのですが、その中にななななななんあななななななあんと!「1999年 ロマンシア、セリナ・レビ・ラウルーラ役」の項が!!

■ロマンシアとは、今から十数年前に日本ファルコム(株)から発売されたアクションRPGです。最初はMSX等で出されたパソコンゲームでしたが、ファミコン等に移植され、私はその時初めてやったんです。当時私は小学生でした。ロマンシアという国の王女であるセリナが兄弟国である(邪悪龍ヴァイデスに操られてしまっている)アルゾバへ連れ去られ、そこをたまたま見聞に訪れていたイルスラン国のファン・フレディ王子が王女救出の任を受け……というお話です。当時、ラスボスまでは行けたのですが、決定的なアイテム不足でクリアが出来ませんでした……。それは王女のペンダント。アイテムの存在は知っていたのに有るべき場所でどうしてもみつからず、クリア出来ずに十年が過ぎました。そして、とうとう一九九七年に突然閃き、埃を払ってプレイして、漸くエンディングを見れたという思い出深く大好きなゲームなのです。(PS。昔ロマンシアはゲームブックとサントラCDと攻略本が発売されていました。他に円英智さんの漫画のロマンシア、CDが出ています。攻略本と円さんの漫画は手に入れたのですが、CDとゲームブックは今だ手に入れられていません。どなたか、情報を求みます!!!)これが昨年ウインドウズ版で復刻されたんです。話には聞いていたのですが、それをまさか坂本さんが!?と、かなり驚きました。コンサート直前にせつが氏と共に食べた昼食中にもたまたまロマンシアの話題があったばかりだったので、大絶叫物でした。

■坂本さんの歌だけでなく、トークもかなり面白かったです。中でも、「今日は雨の中私のイベントにいらして下さって有難うございました。……私のイベントっていっつも雨なんですよ。今日は小降で良かったですね(笑)」というのと、「自慢じゃないのですけど最近忙しくて選挙、不在者投票も出来なかったので今朝、今日はこのイベントが有ると言うのに朝早くから選挙行って来ちゃいましたよ。選挙って初めてだったので、おじさんに色々聞いちゃいました。『書いた紙は何処にいれるのですか?』とか、『この箱二つ穴が空いていますけど、右と左はそれぞれ意味があったりなんてするのですか?』とか(笑)」……そんな馬鹿な(笑)というような感じの話が幾つか印象に残りました(笑)。とても楽しかったです。選挙ですか?私は勿論投票して来ましたよ♪坂本さんiMacユーザーなのですってね。元気ですと仰ってました(笑)。

■次のライブは八月中旬だそうです。自分のお財布の中身が許せば(苦笑)、是非行ってみたいものだと思っています。う〜ん、貧乏って辛い。
坂本さんってば素敵。


■帰りは営団南北線で帰って参りました。……南北線市ヶ谷駅の動く歩道……変です……。下り坂のある動く歩道……。身体が斜に傾きました。滑りそうで大変恐かったです。そして、そのまま一本の歩く歩道は再び水平に……。身体が斜に傾いたまま戻せないと言う奇妙な現象にとりつかれました。かなりくらくら来ました。初体験(笑)。
20000611 踏んだり蹴ったり擦ったり。
ちょっときいてヨ奥さん!!!今日の私っタラ凄いのよ!! もう朝っぱらから超怖い悪夢二つもみちゃって、いや〜んとか思ってタラよ! 駅で財布家に忘れたの思い出して!(カードもない)とりに戻る時間もなくて、 家に「車でたすけてコール」かけたのさ!そしたら母と姉激怒!(そりゃそうか) 鞄のなかあさったら出てきたさ、300円! 仕事場まで片道200円の切符買ってでかけたさ! そしたら駅の階段から落ちたさ!腫れたさ腫れたさ血が出たさ! でもこういう日に限ってティッシュもタオルもないのよネ〜……。 お金もないからティッシュもバンソウコもマキロンもストッキングも買えないのネ〜。 そのまま仕事場についたさ。 足は拳くらい腫れてたさ(ビックリギョウテン)。 壊れたG3届いてたさ。 「Apple持ち込んだら修理費20万っていわれタンです……なんとかなりませんかね」 という生徒さんのG3。何故か直せたさ!!(マヂかい?っていうか20万?) 浮かれたさ(笑)。また伝説をつくっちまったぜヘイってね(アホ)。 夕日が綺麗だったさ……。青春しながら帰途についたさ。 社長に借りた100円握って(みぢめ)、切符かってもより駅まで無事帰って来たさ。 雨ふってたさ。仕事先に傘忘れたさ(笑)。 痛い足引きずりながら、雨に濡れながら、 電話切りたがるかのえっちを道ずれに(ごめん)とぼとぼ楽しく帰ったさ……。 おかげで足も痛くなかったさ……。ありがとよ………(ほろり)。 どうだい?厄日だろう?明日はきっといい日さ……。(遠い目)
鼕龍日記




ご意見ご感想、または貴方の旅行記などを御寄せ下さる方は、 こちらをクリックしてください。