20011012 陰陽師

昨晩、陰陽師(映画:野村萬斎さん主演)を見て参りました。大変素晴らしかったです。別 に漫画も、陰陽師に特別な感情もこだわりも持っていない私でも、「安倍晴明はこうあるべき!」と頷けた配役でした。
映画の原作は知りませんでしたが、野村萬斎さんについては先にNHKの人間ドキュメント(?)で知っていたのでとても期待していました。公開直前の時期に産経新聞にも特集がのっていましたね(残念ながら目を離した隙にちり紙交換へ出されてしまい、もう手許にない為、何が書いてあったかは覚えていません……)。
彼が狂言でつちかって来た何気ない一つ一つの仕種、歩き方、姿勢、そして場面場面で激しく違う口調、それらのどれもが本当に素晴らしく、素敵でした。かっこいいとか、そういう言葉で言い表せられない、妖艶たる美しさが合ったと思います。

映画が始まるまでに、毎度の事ながら今後公開予定の映画の広告が出ます。私はしっかりハリーポッターをチェック。次はそのへんでも見に行きたいな〜なあんて思っておりましたが、映画が終わった頃には既にアウトオブ眼中。私の脳味噌は100%陰陽師が仕切っていました(笑)(いや、今はまた『次はハリーポッターみたいなあ』と思っていますけどね)

期待を決して裏切らない素敵な作品でした。

ただ一つ、『真面目な作品なんだ〜』と思っていた事以外は。

さて、まだ御覧になっていない方へは、「是非、一度見てみて下さい(笑)。但し、カップルで見に行かない方がよいかもですよ?」とお伝えしますが、既に御覧になった方へは下記の感想をプレゼント致します(笑) 。ネタバレです。

突っ込み所満載だと聞いていましたが、ここまで満載ダとは思いませんでした。原作も史実も知らないので原作や史実を御存じの方には当然の展開と感じられた所も多いかと思いますが……。素人目の意見としてきいて下さい。又、テキストのみですとどうしても誹謗中傷にも読めてしまう文章があるかもしれませんが、違います。私はこの映画を良い作品だと思っていて、そこにツッコミをいれているだけなので、なんというか、明るく冗談まじりの世間話風に語っていると解釈して下さい。文句ではなく、あくまでもツッコミです♪


(映画の広告がばしばし流れた直後)唐突に始まった映画。最初はセピア調の画面、青音(小泉今日子さん)が魚の肉らしきものを食べています。私は鮪だと思っていましたが、人魚の肉だと後々判明します。その時後ろにあった人魚……。ディズニーやそういった痩身を想像していた私に少し衝撃を与えてくれました。……ジュゴン以上に太っ……(以下省略)

そして早速鳥型式神……鴉が御出迎え……ってちゃちぃ!(笑) 今時あれはないだろ〜!とか思ってしまいました(笑)。なんというか……。腹話術人形みたいです。リアル鴉に作りたいのだか、式神的異形さを協調したいのだか……判りませんでした(笑)。パンフレットで天野喜孝さんのイメージイラストを見て納得したものの……ちょっと特撮思い出しました。……影の軍団(時代劇)で服部半蔵(千葉真一さん)が熊に襲われるシーンが着包みだった時位 の衝撃がありましたね(笑)。ヌメヌメとした光り具合と動きが……少し(大分)気になりましたが、あの鶏冠の色味具合や、雰囲気は好きです。

瓜の女(宝生舞さん)の恐さは最高でした……。恐い!あれぞ幽霊!!あの移動の仕方(効果 )、微笑み方、そして行動。どれも恐ろしく良かったです。夢にでそうです。

柱から手招きする手もとても恐かったです。いや〜、日本の幽霊文化、まだまだ恐い事満載でス。

そして松の樹に実った瓜。あれを突く源博雅(伊藤英明さん)が可愛らしかったです。思えばあの仕種が映画の方向を決めていたのかもしれません。なんというか……これからの彼の位 置付けがあそこで出来ていたと思います。(どうでもいい事ですが、映画中所々伊藤さんが高嶋(弟)さんに見えて仕方がありませんでした。似ていると思っているのは私だけですかね?)
ところで、あの瓜には呪詛が仕掛けられてあった訳ですが、晴明が「これが呪の正体です」と蛇を見せた後、中納言が「では、儂がこれをくろうておったら……」と返しましたが、喰うんかい!って突っ込んでしまいました。いや、仮に食べたとしたら……という話ですが、その前に瓜の女は松に瓜を実らせて、しかもそこに呪詛までかけて、彼がそれを「松の樹に瓜とはな、いと珍しき事じゃ」とても言いながら食べてくれると思っていたのでしょうか……?(笑)
そんな事は置いておいて、確かにあの瓜は恐い攻撃ですね。

そして、瓜から出て来た蛇の歩み……歩いていません!(笑)。 頼むよ〜、蛇は蛇行しながらあるくのじゃよ……。あの形のままずっ……ずっ……って前進しないで……(笑)と、先行きが不安になりました。(大丈夫だったのですがね〜)


青音の体内へ呪いを吐き出すシーンについてですが、あれはとても艶っぽかったです。晴明は裏心を持たずに、人に接する、いわば名医みたいなものと解釈していた私にとって、背中へ挿した針へ唇を添わせながら呟く呪術は大変 エロ医者 妖艶な画面であったと思います。又、心音を聞かされたり、上がった呼吸音等を聞かされると苦しくなる(自分の心音のタイミングや、呼吸のタイミングを見失い、うまくいかなくなる)タイプの私にとって、あのシーンは長く苦しかったです。溺れているかのごとく、息苦しかったです。

晴明と博雅が 吐き出された霊体を見て、
晴明 「斬れ!博雅!」
博雅「は……はい!………博雅?」(小怒)
というシーンがありました。あそこからホモ友情が芽生えはじめたのかな〜なあんて思いました。それにしても突然『斬れ!』なんて言われても……。確かに恐いですよね。結果 、ぎゃーっと叫びながら博雅は腰を抜かしてしまうわけですが、……逃がすなよ……(笑)と、思わずまたツッコミ。画面 では逃げたようにも見えましたが、実はあれ、ちゃんと斬っていたそうですね?斬れたなら斬れたなりに二つに割れて萎むとか爆発するとか、その後の表現があっても……?。

晴明の呪詛返し(弓を射る)シーンはとてもかっこよかったです!!あの、宣戦布告と受け取れるあの描写 は晴明の静かな闘志の炎を表して……。弓が火矢となり、青く冷たき炎を纏いて飛ぶ姿……!なんと美しい!そしてその姿は遠く小さくなり、やがて消え…………るかとおもいきや、突然方向転換をして左へゴー。ヲイ(笑)。途中で切っても十分だと思ったのは私だけでしょうか?

悪鬼が、兵士に取り付いて攻撃を始めるシーンでは、見えない敵と戦う恐ろしさを感じました。相手が見えないが故に為す術もなく取り憑かれる者が続出し、そして残された者はかつての同胞(既に取り憑かれてしまった者)に襲われ……。恐怖ですね。そんな状況でも門を守ろうとする検非違使達の見せ場。……の筈が(笑)、視界の隅の兵達がびよ〜んと(笑)飛び跳ねる姿に思わず笑いが(笑)。済みません。人間離れした跳躍が、視界にしっかり収まる位 置で行われればそれ程違和感を感じなかったのかも知れませんが、必ず予期せぬ視界の隅で『今の奴、何か変な跳躍しなかった!?(笑)』状態だったので、ちょっと大跳躍に目を奪われてしまいました。ごめんなさいJACの皆様。私はJACが大好きです(笑)。常に視界の端だったので直視できず、ワイヤーなのか、JACな皆様の賜物なのかは不明ですが、ちょっと人間離れしていて良かったです。

陰陽頭(おんみょうのかみ)道尊(真田広之さん)。世界ビックリドッキリ大賞です。おでこに矢が刺さると………頭の中へハイリマ〜ス(笑)。そして、口からデテキマ〜ス♪……って!(笑)圧倒的強さを協調するシーンの筈が、最早私の目にはマリックも吃驚マジシャンに……(笑)。っていうか(流行言葉)、矢へあからさまに付いていた晴明の呪紙体内に入れてどうするよ……っちゅ〜か、矢を口から出す時、呪紙だけ体内に残してどうするよ!!!!(笑)とかなり突っ込みを入れたかったです。「フフフ……効かんなあ」とでも言わせた後に、弓を素手で容易く引き抜き、そのままぷっと息を吹き掛けて投げ返すという演出にしなかった(もっとも、そうしてしまうとシナリオ上呪紙を道尊の体内へ送り込めないので不味いのですが。)所がまたあの映画の色だと思います。
残念に思ったのは、弓が刺さった直後、真田さんの頭がブレた事(演技)にCG班が気付かなかった事……(ブレにあわせて弓も僅かに動かすべきでした)。刺さった瞬間にCGである事が見え見えになってしまった事が残念です……。どうしても私特種効果 とか、そういったものは見た瞬間に頭の中で原理がどうなっているかと分析を始めてしまう性格なので、細かい事を見落とせないのです……。(其れ故、映画の内容を純粋に鑑賞できないのが悔しいです。どうしてもスタッフ視点で見てしまうので、「ここの撮影大変だっただろうなあ」とか、常にそういう視点になってしまうのです……)

博雅が死んだ時、晴明は博雅をかき抱いて「まだこれからではないか!」と叫びます。……突然何がこれからなんじゃー!とか突っ込みを入れたのは私だけではあるまい。

晴明の舞い、とても綺麗でした。パンフレットで萬斎さんは「急に『ここでやれ』と言われて、『やります』みたいな感じで舞ったのですけど(笑)」と仰っておられましたが、私の目には延び延びと、且つ晴明の切羽詰まった感が表現されながら舞っているように見えました。周りの効果 に関して、賛否両論の様ですが、私は結構好きだったりします。あの金粉まき散らす様な演出が、微妙に和風味付けをしていたような気がして、仰々しいCGよりも、ああやってざらざらする雰囲気の効果 が、なんというか、宇宙的で、恐らく輪廻等を含めた命のサイクル、命の宇宙論を演出したかったのだろうなという感じが伝わって、好きでした。
表情を表に出さない晴明、そして、必要以上の事はしない主義な晴明。その『動かない』晴明がともの為に『舞う』というのが、今まで余り大きな動作がなかっただけに(走る時すら上下動もしない滑らかな動きだったので)尚更その舞の大きさを感じました。

……という訳で、上記の感想を纏めて言うと、「或意味平安探偵物だと思っていたのに、ほ……ホモでしたか」という感じですかな(笑)。萬斎さんの演技は本当に素敵でした。あの台詞回し(数々の問題発言)は意図的なのかなあ……と疑っていましたが、意図的だったらしく。凄いなあと思ってしまいました。監督(滝田洋二郎さん)自ら『晴明が、博雅と惹かれ合うシーンを描きたかった』と仰っていたので、それは充分すぎる程伝わっているかな〜なんて思いました。っていうか、いいのか?それで。(動揺)

20011003 狂牛病

狂牛病に引き続いて同症状の狂鹿病(造語)がアメリカでみつかった。ラジオ放送を聞いた時は「もうこの世の中はだめじゃ……」と思ったりもした。でもどうやらそうでもないらしい。
実は狂牛病らしき病気は三百年も昔からあるというのだ。しかも、羊で。
これには驚いた。では当時を彼等はどうやって乗り切ったのか?
まず、狂牛病の感染する恐れのある、決して第三者が口にしてはならぬ部位がある。脳、眼球、脊髄、神経系統だ。現時点では感染した牛のこの部位 を口にすると症状が移るとされている。現在主に使われている飼料である肉骨粉には当然これらが使われているので感染した牛が飼料として加工された場合、当然それを食した牛も感染することが判っている。では三百年前は?
三百年前、狂牛病と同種の病を持った羊は現在の様名な安価な飼料もなく、只管草を食べ続けていた。草食動物である彼等は、只管草を食べる以外道はなかった。そして牛も、生草を食べ、干し草を食べ、ゆっくりとそれらを消化していっていた。稀に狂牛病に掛かったものもいたが、誰もが草を食べていたので伝染する事は少なかったと言う。
つまり、自然の摂理を外れ、己の私利私欲の為に牛へ共食いを強要させていた人間の、自ら招いた被害だと言う事だ。矢張り人工栽培というものは、便利なように便利なようにという研究も大切では有るものの、 何故自然界で牛も羊も草食なのかという所にもきちんと理由を見い出さねばならないと思う。

20011002 肉骨粉

「肉骨粉の前面禁止とは、それはつまり我々に死ねと言う事ですか!?何十と、やっていけなくなる畜産業者が出ますよ。それでいいんですか!?」
畜産業界のトップはマスコミに向かってそう演説していた。

……判って無い……判っていないのは貴方だ!

私は思わずその台詞を口にした。
日本は島国である為、ヨーロッパ諸国が苦しめられ、大量の牛が焼却処分に追いやられ、国民を震え上がらせた狂牛病が入ってこない、希望が持てる国であると誰もが羨んでいたこの直に、国は一体何をしていたのか。ヨーロッパ諸国で、これ程狂牛病が広まってしまったのは肉骨粉であるとはっきりと特定がされており、感染してしまった人間は十年間の潜伏期間の後、牛と同様に脳味噌がスポンジの様にスカスカになってから死に至ると言う恐ろしい事実も充分公表されていた。
このままいけば、もしかすると日本が唯一に近い、『安全な牛肉が食べられる国』となるのかもしれない。日本に住んでいてよかった。そうなると誰もが信じていた。寧ろ、信じていたかった。それだというのに、国や協会は、その飼料の輸入を禁止するどころか、流通 させ続けていた。そしてこの結果。当然と言えば当然だ。
肉骨粉さえ使っていなければ、「この牛は肉骨粉を一切使わずに育てました。狂牛病にかかっている恐れはありません」と明言する事で、その日本市場は守られ続けただろう。安い飼料がつかえない分多少今までより価格が上昇したとしても、ライバルであった外国産の安い肉は狂牛病を恐れる民に敬遠され、安全な国内産は確実に一定の売り上げを確保できただろう。そう、『多少今までより価格が上がったとしても』だ。
ところが、肉の値段を安くする為に、肉骨粉を使う。そして、そのうちの一頭が狂牛病であると判明する。市場では肉骨粉を使った牛は敬遠され、下手をすればその地域全体の牛が否定されたかのように敬遠される。 いかに安かろうと、病気持ちの牛肉は食べたくはない。
安いが安全性がない牛を販売するのを、どうして見過ごしていられようか?

「肉骨粉の前面禁止とは、それはつまり我々に死ねと言う事ですか!?」

その台詞に対する応えはこうあるべきだ。

「国が肉骨粉を禁止するのは当然の事である。何故ならば、人体に重要な被害を与える恐れがあるからだ。そのような恐れのあるものを飼料とした肉牛の流通 は、国民の健康を守る為にも認める訳にはいかない。」
肉骨粉を使用する事によって安さを追求する畜産農家には、安全を買ってもらうように勧めるしかないとおもう。そもそも昔は肉骨粉を使わずともやっていけたはずなのだから。

だがどうやら彼等は国民一人一人の健康よりも、畜産農家、そして彼等の売り上げの方が大切らしい。勿論畜産農家あっての肉牛の供給だが、それ以前に食べる民あっての売り上げだ。その民へ、危険な飼料を食べさせ育てた牛を売ろうというのか?我々は共食いを強要されてしまっている牛ではない。ブロイラーの鶏ではない。彼等は人をちゃんと人として認識しているのだろうか?食べられればいい、そう思っていないだろうか?

どちらにせよ今更対策を練っているとは思っていなかった。ヨーロッパが大騒ぎしていたのを一体何だと思っていたのだろうか?ゴルフでも楽しみながら、他人事の様に笑い、遊びに勤しんでいたのだろうか?

国の対応の遅れが、この不景気を更に悪化させている事に気がついているのだろうか?
この後手後手官僚達に、最早何を言っても無駄なのかも知れない。

20011001 0と1と2

うふ。もう十月なのね。日付けを見て思った。

絶対2002年2月2日って、全鉄道各線の駅で、記念切符とやらを発売するのだろうなあ……と。
20020202だものね。2月22日にもできますのう。

……って、今から2月を語ってどうするよ(笑)