レゴラスの印象

エルフはプライドが高く、他種族とは交わりたがらず、自然を好み、金属を好まない。そして、その長寿によって養われた叡智に溺れる事無く、愚かな行為を繰り替えす人間に愛想をつかし、森の中でひっそりと過ごしている……それが私のエルフの印象でした。

……というのに、何でしょうこの方。好奇心旺盛な上に、思いっきり天然な性格ではあ〜りませんか!私もう吃驚しちゃいました。マンウォッチングとでも云うかの様に、他種族に思いっきり好奇の目を向け観察、接触、挙げ句の果 てには「太陽を探して来ます」って……エルフが人間やその他の種族の為に何かをするというのも、まあ彼らしくて良いのですが、なんというかやり方が……微妙に変です。変じゃ無いですか??思わず同意を求めてみたくなりました(笑)。

エルフをそこまで変えた……という意味でレゴラスは描かれているとは思うのですが、なんというか……なんというか……天然じゃありませんか………。私はそんな彼が大好きで仕方がないのですけどね。(ですが、巷ではボロミアが人気だそうで。今回ばかりは私王道キャラ……つまり人気高いキャラクターが好きになった物だと思っていたのですが、そうでも無いらしいと云う事を最近になって知りました。私の周りはレゴラスファンばかりでしたので、王道ではないだなんて微塵も思っておりませんでした……)

登場シーンも「一風変わった」となっていましたが、どの変がどう一風変わっていたのか、もっともっともっと沢山方って欲しかったです。登場シーンから初台詞シーン迄が長くて長くて、私の首はろくろっ首になってしまいました。

シーンとして大好きなのは、オークを倒した数をギムリと競争している辺りです。最初は『私の方が上だね。だって○○匹も倒してしまったもの!』と、ギムリより遥か優位 である事をさらりと述べていたのに、ギムリがそれを上回った時、『全く素晴らしい!我が親友よ!』 と、諸手を挙げて喜んだあたり。全然悔しがる事も無く、100%相手を誉める彼の心意気にやられました。ほんと全く持って素晴らしい友情です。ああ、私もそんな友情育まなくちゃ。まずは目指せレゴラス?……レゴラスみたいな人周りにいないかな……。


20020720(現在小説七巻中盤)