(絵をクリックすると写真を拡大します)

この頁は卒業制作絵画を紹介していきたいと思っております。 絵画制作自体は既に終了しておりますが、最終撮影がまだのため、 今後徐々に更新してゆくつもりです。 作品について質問等があれば、出来るだけそれに御応えしようと思い、 日々の更新を予定しております。
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「風と私」
制作経過写真 (B0(1456*1030mm)手製布張パネル、デザイナーズカラー(不透明水彩)&ホルベイン透明水彩 、紙片、ジェッソ、グラスビーズ、ホロ、ラメ、水彩色鉛筆)
この作品は「私の中にあるもの」を表に出す事を目的として作りました。表に出してどうするか?それはずっと中へ篭ってしまっていた自己の解放と、そこからの脱出の第一歩とする為です。私は長年自分の中に世界を持っていました。そして、それを夢見て外に踏み出す勇気のない臆病者でした。自分の世界を外に出した時、認められなかったとしたらどうしよう、という不安から、自信が持てなかったのです。認められない事も有る。だけれどもそれは人それぞれの感性だし、それも仕方ない事。頭で分かっていても、どうしても納得行かなかった。最近はそれが、漸く受け入れられる様になり、「どうだっていいやぁ」と、振り切る事が出来る様になりました。「どうだっていいやぁ」。その台詞は単純に無関心になった事から発生した言葉ではなく、必要以上に人の台詞を気にし過ぎる私にとって、漸く人並みに聞き流しが出来る様になったという現れなのです。
さて、このイラスト達の誕生にまつわる話はその辺にして、内容に付いて。個々の解説は写真脇に付けてありますが、このイラスト達を見た人が「ああ、あいつには確かにこういう所がある」と頷かせられるような作品に仕上げたいと思っていました。 私は自分の事を「風の様に何処へでも吹き、人にそってはその流れを変える存在」だと思っています。人にそって流れを変える。それは自分の流れを変えるのではなく、私と言う存在が人の生活を変えるという意味です。必ずしも良いという事はないでしょう。その人にとって、私と言う存在が悪影響を及ぼした事も多々有る筈です。けれども、人生の転機になった方も多くいるのです。名も知れず、小さな存在では有りますが、その人に触れたその瞬間、私と言う存在を知るでしょう。もしかすると、その人は、私の事を忘れてしまうかも知れません。それでも私は彼等に少なからず影響を与え、そして、自分が生きていた証を残しています。
(最上段は完成写真、右列は制作経過中の写真)

質問応答

●問「この作品は、油絵ですか?」

●答「主に不透明水彩を使っておりますが、油絵ではありません。ただ、普通の画用紙を水張りした物ではなく、シーチングという布を張り、その上に描いたものなので、感触は確かに水彩っぽくはありませんね。それから、写真では黄色く見える部分は殆ど金色で、白い点は実際には七色に強く輝くホロなので、写真と実物は多く異なります。白く見える球状部分には紙を溶かして使った独特の凹凸があり、余計油絵っぽいタッチに感じられるのかもしれませんね。」
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