2005.11

07 そこは「ヨシ!」
 お隣の家が訳あって3才の犬を貰って来ました。突然飼い主が変わって戸惑う犬に、全く犬を飼った事が無い初心者のおばさまが餌をあげようとしていました。

 「おすわり!お手!お代わり!」

 …しつけられていたみたいできっちりこなす犬さん。それをみたおばさま、満足げに一言。

 「どうぞ」

 ……どうぞって!!?

 微動だにしない犬……。
 「食べて良いのよ?もういいわよ?いいのよ?」
  おばさまが「ヨシ」に辿り着く迄一分位かかりました。
 
06 復活しなくては。
 振り返ってみれば半年以上、鬱やら何やら、スランプに陥ってあれだけ大好きだと言っていた絵を描く事が苦痛になり、かかずにここまで来てしまいました。オンリーイベントパンフ作成という、絶対に落とす事が許されない本の作成をしながら思った事・・・やっぱ絵を描く事は楽しいなあという結論に達しました。

 頑張ればなんとかなると信じてずっとやってきていて、頑張ってもどうにもできない壁にあたって、進む事も戻る事もできなくて、何がいけなかったかと原因も模索したのに結局得た答えは「自分は精一杯努力した。けれどもそれでも総てが思い通 りの実を結ぶ訳では無い」という事。努力しても駄目なものは駄目と、捨てる事も大切だというものでした。私は総てに対して一生懸命でありすぎた様です。

 きっと誰かが見ていてくれるから、好意には好意で、礼には礼を、相手を思い遣る心があって初めて相手に想って貰えるものだという事を支えにしてきた私にとって、それはそれは悩みに悩んだ辛い日々でしたが、これからは自分だけの為に、せめて自分を支えられる何かを見つける事が出来たらいいなと思っています。

 冬コミの当選が確定しました。今回は正直申し込むか悩みましたがオンリーのパンフの頒布が残されているから申し込みを決意しました。けれどもやはり、自分の中にまだ描きたい物が多少なりとも残っているので、卒業前に、もう少しだけ踏ん張ってみようかと想います。

 私にとって絵は、自分の想いを外に伝える、交流の手段なのかもしれません。
 
 

1999-2008 Tohryu Rafu. An unapproved duplicate, the ban on distribution. とうりゅうらふう